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猫の「楽園」?  

このところ 「猫の楽園」と呼ばれる愛媛県大洲市の青島の猫たちがよくテレビで取り上げられている。

かなり前から話題になっていたらしいが

私がこの島を知ったのはここ2ヶ月くらいだろうか。


P1280026.jpg



日本には他にも猫の島と呼ばれる島があったかと思う。

どこかの島の猫がとりあげられなくなったかと思えば今度は別の島。

猫を特集すれば視聴率でもとれるのだろうか。



私はそんな人間目線で作った

ましてや勝手に「楽園」と呼んでさわぐメディアが大嫌いだ。



楽園なんてどこにもない。




ご飯を食べたあと、美味しかったなぁなんて思いながら身繕いをしているところ

ひなたぼっこして気持ちよさそうにしているところ

猫同士がくっつきあって寝ているところ

子猫たちがじゃれて遊んでいるところ

人間の膝の上で気持ちよく寝ているところ



そんな人間の目から見て心地よい場面しかとりあげられていない。



時折、観光客のマナーの悪さをとりあげ

島の住民たちも困っているといったことも伝える。

「でももう観光客の人たちはとめられないよね」

と猫を膝の上に抱えた年配の女性は言う。



島の住民は17人に対して猫は100匹以上という数。

テレビの一画面であれだけワラワラ出てくるのを見ると200匹は超えているような気がする。

「かわいい」と思うだけではいかなさすぎる数。



観光客が連日押し寄せ、猫たちに餌を与えるのであれば

観光客のそのわざわざ遠くからでも通うパワーを、猫への思いを、

これ以上猫を増やさないようにする資金に、環境作りに活かせないだろうか。



メス猫は環境さえ整っていれば1年間に3回くらい出産を経験することがある。

実際、まだ2ヶ月~3ヶ月くらいの子育て中のメス猫が妊娠してお腹を大きくしていたのを見たことがある。

かわいそうだったが、そのメス猫は捕獲して病院で堕胎手術を実施していただいた。




200匹いれば200匹分の食料がずっとこの後、あるわけではない。

ケガや病気をしても治療を受けることもないだろう。

愛媛県の島なら気温も一年中安定して比較的暖かいのかもしれない。

しかし、気温条件だけではない厳しさが自然の中にはたくさんある。

この状態を放置していいわけがない。



テレビや他各メディアで取り上げるのならぜひ住民や猫たちの今後も考えた報道にしてほしい。



大洲市役所長浜支所の方に問い合わせたところ

地元の方の有志で「猫を見守る会」というのができ、

県の獣医師会からの協力も得られ、

今後、メスを中心に不妊手術をしていく予定だとのこと。

また、メディアの取材は許可を事前にとるところもあれば

許可のないところもあるだろうとのこと。

ネット社会だから観光客がネットで流した情報はあっという間に世界を駆け巡る。

外国から猫に会いに来る方もおられるらしい。



日照時間が長くなる2月~4月は猫たちの発情まっさかりな時期。

その前に…!

これから毎日少しずつでも手術していけば遠くない未来、きっとゴールは見えてくるはず。



猫が好きな人は「それではいつか猫がいなくなっちゃうじゃないか」と思うかもしれない。

それでいいと思う。



だって島の住民は今17人。

その方達が今後5年先10年先20年先、50年先、ずっと島に住んでいてくれますか?

そんなに猫が好きなら

自分の住む町の飼い主のいない猫たちの環境を考えて行動してくれればいい。

自分の住む町のどこかの猫たちが毎日殺処分機に入れられているのを想像してほしい。



遠くの「楽園」に行かなくたって、飼い主のいない猫をかわいがってあげられる方法があるはずだ。




最後になりましたが、

私の突然の問い合わせに丁寧にお答えしていただいた大洲市役所長浜支所の方、

ありがとうございました。

今後、青島の住民の方々、猫たちの環境が改善されていくことを願っております。



〈記事 へちま〉










category: 日々の記録

tb: --   cm: 4

コメント

Re: No title

池田さま

またまた返信が遅くなりすみません。
気持ちに余裕がないと書けなかったりするもので。

池田さまの気持ちはすべて私の気持ちと同じです。
野良猫の写真をとり生活の糧としている方もおられますね。
それを売った利益をどう使っておられるのか詳細は知らないので
なんともいえませんが
それなりに野良猫に還元してほしいといつも思ってしまいます。

島の猫たち、不妊手術をできたのはたった10匹ですか。
それだけだったら今頃妊娠している猫は100匹は超えているでしょうか。
考えたら青ざめてしまう数字です。

お金がかかる問題とはいえ
自治体がどこにお金をかけるか、その島をどうしたいのか考えれば
お金がかかるのは一時期だけなのだからなんとかしてもらいたいものです。

まぁ、これはどこの土地でも同じことですが。

東京都は殺処分ゼロの動きも高まっているような気がしますが
場所によっては進んでいないところもたくさんあるのでしょうね。
一ヶ月で40匹弱だなんてすごい。
お疲れ様です。

猫を思う気持ちは一緒です。
また報告していただけたら幸いです。

よろしければブログのメールフォームからもメッセージが送れますので
そちらも使っていただいてかまいません。

ありがとうございました。

2015/04/14  へちま


minatoneko2014 #- | URL
2015/04/14 12:35 | edit

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# | 
2015/04/07 03:38 | edit

Re: No title

池田さま

青島の猫たちの記事についてコメントありがとうございます。
コメントがあることに今まで気付かず、大変遅くなりましたがお返事しますm(_ _)m

もし私がTNRや外の猫たちを保護して譲渡するなどといった猫の活動にかかわる数年前に
こういった島のことを知っていたら
「かわいい~ 行ってみた~い」といった考えをもったかもしれません。
外の猫が増えていく危機意識がなかったのですから。

青島の他、宮城県の田代島、神奈川県江ノ島、岡山県真鍋島、滋賀県沖島、
瀬戸内海の佐柳島、愛媛県睦月島、山口県祝島、福岡県藍島、相島、沖縄県竹富島

…といった島が人と猫が共存する島「猫の楽園」と言われてるみたいです。

画像を見る限り、猫たちは幸せそうに見えますが
それは人が昼間天気のよいときに見る限りはですよね。

天候の厳しさ、食事が食べられない、病気はそのまま命を全うする時間の中でガマンする過程でしかない、
そんな猫にとっての苦しみには目を向けられてないのです。

池田さんがおっしゃるように私はこのような島は多頭飼育崩壊寸前の島だと思います。
崩壊=多くの猫の死ですよね。
猫を観賞用としかとらえていない薄っぺらい考えで島をクローズアップさせてほしくないです。

ですが、北九州市沖の響灘に浮かぶ馬島(うましま)で昨年末、
島にいる猫79匹の一斉不妊手術が行われたという明るいニュースも聞きました。
またいつかこの記事に関してもブログで紹介できたらなと思っています。 へちま





minatoneko2014 #- | URL
2015/01/31 17:03 | edit

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# | 
2015/01/11 10:21 | edit

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