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風邪をひいたら  白血病ウイルス陽性猫の場合  

猫のワクチン接種といったら
3種混合ワクチンが猫飼い人なら必須として記憶されている方が多いと思いますが
この3種のワクチンそれぞれが対応するウイルスは以下の通り。

猫汎白血球減少症(伝染性腸炎)→パルボウイルスの一種である猫汎白血球減少症ウイルス(FPV)
猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)→ヘルペスウイルス科に属する猫ヘルペスウイルス1型(FHV)
猫カリシウイルス感染症→猫カリシウイルス(FCV)


私はこの3つの感染症それぞれにかかった猫の治療の経験がほぼありませんでした。
特にいわゆる「猫風邪」と言われる
猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症は
気温が低く空気が乾燥した冬にかかりやすいといわれますが
幸いにして深刻な症状には至らなかった場合ばかりだったのでしょう。

子猫を保護しても
いずれも風邪をひかずに健康体のままワクチンを接種するまでスクスク育ち、
大人猫で、少し風邪をひいたかな?くらいのことはあっても
抗生剤を数日服用させ、安心して寝ることができる環境さえあれば治ったケースがほとんどだったので。

それが…。

先月の4月22日のことです。

前日まで食欲もあり、元気にしていたマル胡の様子が朝から変でした。
いつもは「ゴハンゴハン」とせがむゴハンに目も向けず、少しぐったりした顔をしています。

マル胡は白血病ウイルス陽性の猫なので
病気になりやすいのだろうなという覚悟は日頃からありましたが
前触れもなく突然のグッタリです。

オイオイ。


4月23日~5月7日までの診察記録を残します。

4月23日(木)
 再診
 採血料
 CBC
 生化学検査(1項目)
 生化学検査(電解質)
 X線検査
 抗生剤注射
 皮下点滴(250㎖以下)

 体温 40℃
 体重 3.8㎏

X線検査の結果、腹水・胸水は溜まっておらず、とりあえずFIP、リンパ腫の疑いは薄れた。
ただ、目からあふれる涙、鼻からは透明な鼻水が出てきており
全体的な症状から風邪であるとのこと。
嘔吐・下痢といった症状はないので猫汎白血球減少症ではない。

このときはまだ
猫ウイルス性鼻気管炎なのか猫カリシウイルス感染症なのかとかは先生からはお話がなかった。

4月24日(金)
 再診
 抗生剤注射
 プレドニゾロン注射

 体温 39.7℃
 体重 3.6㎏

翌日も熱が下がらなければインターキャットを打っていきましょうというという話になった。

4月25日(土)
 再診
 インターキャット
 抗生剤注射
 プレドニゾロン注射
 皮下点滴(250㎖以下)

 体温 39.8℃
 体重 3.5㎏

4月26日(日)
 再診
 コンベニア注射
 インターキャット
 プレドニゾロン注射

 体温 39.7℃
 体重 3.4㎏
 この日から強制給餌開始(ヒルズのa/d缶)

4月27日(月)
 再診 
 インターキャット
 プレドニゾロン注射
 皮下点滴(250㎖以下)

 体温 39.3℃
 体重 3.4㎏ 
 この日の朝、自分からカリカリを少し食べた!
 ※マル胡の好きなシーバ(香りのまぐろとクリーミーチーズ味) 

4月30日(木) 
再診 
 インターキャット
 皮下点滴(250㎖以下)

 体温 39.9℃
 体重 3.4㎏
 食欲はまた落ちる
 約1週間ぶりにウンチが少し出る。

5月2日(土)
 再診 
 インターキャット
 処方料
 内服薬 ファムビル6日分
 ※ ファムビルはヘルペスウイルスに作用する抗ウイルス薬
   体重1㎏あたり70~90㎎使用。
   マル胡の場合1/4錠を1日2回、パコッと口の奥に押し込み飲ませる。

 体温 39.7℃
 体重 3.3㎏
 ウンチが少し出る。

5月7日(木) 
 再診 
 インターキャット
 処方料 
 内服薬 ファムビル(4日分)
 
 体温 39.9℃
 体重 3.3㎏
 色・大きさ・固さ的にわりといいウンチが2つ出る。
 
抗ウイルス薬のファムビルを飲ませ始めてから
それまであふれるように流れていた透明な涙の量が少しおさまった。
鼻ポコリンの透明な鼻水も量が少し減ったように感じる。
5月3日以降、シーバを7~8粒くらい1日1~3回食べてくれる。


しかし、熱が一向に下がらない!

シーバを自分から食べてくれるのが幸い!
a/d缶も水で柔らかくスープ状になるまで液体にしてシリンジで与えていますが
やはり自分から食べたいと思って食べるゴハンが一番体に良いでしょうね。

インターキャットをこれまで6回打ったことになりますが
なかなか劇的な効果は現れないものですね。
先生もきっと頭を悩ませておられると思います。

150506_1256~02

5月6日のマル胡





今年に入って私は、
1月19日に猫伝染性腹膜炎で生後6ヶ月のクロスケ(♂)を、
2月27日に前縦隔型リンパ腫で2才10ヶ月くらいのシロちゃん(♀)を亡くしています。
二匹にはインターキャットは打ちませんでした。


マル胡は治るものなら治してあげたい。


結局のところ
マル胡は猫ウイルス性鼻気管炎と猫カリシウイルス感染症が混合して発症する
「ウイルス性呼吸器感染症」だと診断されています。

白血病ウイルス陽性の猫だからでしょう、
免疫力が低いため、
一度感染してしまうとこんなにも長くウイルスと闘わなければいけないんですね。



そして、マル胡のこの風邪の原因は…。

マル胡がグッタリするまで仲良く一緒のケージで生活していたズーズー↓かと思われます。

150507_0829~01

ズーズーもマル胡と同じく白血病ウイルス保菌猫で
365日中、半分以上は少々鼻をズーズー言わせてます。
それでも元気に遊び、食欲もあるので油断していました。
ズーズーは他の猫を舐めるのがとても大好きな母性大な猫なのです。

そんなスーズーと一緒のケージに入れていたものだから
マル胡の免疫力以上のズーズーのヘルペスウイルス(?)が体に入り込んでしまったのではないかと。

白血病ウイルス陽性の猫を
同じく白血病ウイルス陽性の猫を飼っていらっしゃる方が
その猫のお友達として里親希望される方もいるようですが
(実際に私もそういう理由で里親様がおられないか募集をしていたことがあります)
実際のところ、どうなのでしょう。

普段、体調のよいときに一緒に接触させていてもよいかと思いますが
どちらかが体調をくずし、
くしゃみ、鼻水、涙、発熱などの症状を出したら即、その子をケージに隔離した方がよいでしょうね。

…と今だからわかります(-_-)
マル胡、ごめんなさいい。
飼い主の知識不足というか、配慮不足で。


白血病ウイルス陽性の猫を飼っていらっしゃる方、
またはこれから飼おうかなと考えていらっしゃる方の参考になればと思い
長々と書いてみました。

マル胡のことはまた随時、お伝えしたいと思います。


〈記事 へちま〉


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