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100%の確率  

動物病院の待合室では、飼い主さん同士 よく話をしていたりする。

お互いのキャリーをのぞいては褒め合ったり、うちの子自慢やこんな時はこんなふうにしているなど
待ち時間に話すのも楽しいし、参考になったりもする。

先日、病院へ行った時にも猫の飼い主さんと少し話をした。

外に出たがって鳴く猫を、旦那さんが外に出してあげないと可哀相だと言うのでリードを付けて
散歩するそう。
マンションの駐車場までしか行かないし、少ししたら帰るという。
リードは前足を通すハーネスタイプの物だと歩かなくなってしまうので、首輪に着けている。
けど、首輪は力が加わると外れるタイプの物。
しかも木に登ったりすると届かないので離すという。

ピクッ と私の触角が動く。

話は続く
でもこの前、旦那さんが酔っ払って帰って来た時に散歩中だった猫をふざけてビックリさせたら
ダーッと走って自宅へ逃げ帰って以来、外に出たがらなくなったとか。
いつも散歩しているので、3階の自宅は分かっていて ちゃんと帰ると言っていた。

ピクピクッ

更に続く
また散歩に行くように練習しなきゃ。

ちょっと待って。いつか逃げ出してのら猫になりそう。

それ、危ないですよ。
何かにビックリした時に必ず自宅へ向かって走るとは限らないし、いつも帰って来ると
放し飼いしている猫も 突然帰って来なくなったりするんですよ。
猫を外に出す必要はないです。しかも、出たがらない猫を無理して出さなくても。
この機会にもう出さないようにしたら? 私なら怖くて出せないけどな…

とは言ったものの、分かってもらえたかな? もっと脅せばよかったかも。


いや、脅しではなく実際そうなのだ。猫を探しているという書き込みも多い。

一昨年、会社の同僚が23歳の猫が帰って来なくなったと言って探していると聞き、
パソコンを使えない人だったので写真を持って来てもらい、代わりにチラシを作って
手分けして貼ったり、周辺にもポスティングし、猫が潜みそうな所を見て回った。

住民の方々が猫を管理しているらしく、ポスティングの途中ですぐに電話があり
猫の事ならあの人に聞けば分かる と複数の方が情報をくださったり、チラシはこう貼った方がいい、
似た猫が餌を食べに来たけど今から来られる? など色々な方からご協力やアドバイスまで
いただいた地域だったが、それでも見つからなかった。

23歳まで元気で長生きして、最期は のたれ死にかと悔しかった。




猫を外に出す人は口を揃えて言う。

「いつも数時間で帰って来るから…」


こんな人もいる。

「猫は死期を悟るといなくなる というし… 」

探そうともせず、都合よく考える。

病気に気付かず、具合が悪くなれば回復しようとどこかでじっと耐えて結局力尽きたか、
事故など帰りたくても帰れない状況か。
どこかで、不安でいっぱいの中で苦しんでるとは思わないの?

去年、脳腫瘍で亡くなったうちの猫は、やはり押入れの奥などにこもりたがった。
死期が近い時だけでなく、若い頃、注射の副作用で具合が悪くなった時にも押入れにこもっていた。
猫は死ぬ姿を見せたくないのではない。
本能で身を隠せる場所で安静にして回復しようとするだけだ。
そして回復できずに、そのまま息絶える。


何故、いつか帰れなくなることを想像できないんだろう。
帰って来なくなったら仕方ないと簡単に思える程度なのかな。


完全室内飼いの猫が、何かのはずみで脱走してしまった。 ”探しています。心配しています…”

これはまだ分かる。
室内飼いで気を付けているつもりでも人間完璧ではない。人も出入りする家。
100%確実に脱走を防げないかもしれない。だから柵をするなど工夫も必要になってくる。


外出自由にしておいて、帰って来なくなってから  ”脱走して心配しています。大切な家族です…”

これがよく分からない。「脱走」じゃないし。
100%絶対帰る はあり得ない。まして事故などのリスクは承知のはず。

大切な家族と思っているなら最低限、命は守ってあげようよ。


帰って来ない猫さんたち、飼い主さんも諦めずに探してあげてほしい。
そして運よく帰れたら、もう外には出さないであげてほしい。
次はないかもしれないから。

私たちは家のない猫をたくさん見て来た。それがどんなに可哀相なことかを見て来た。
だから1匹でも家を見つけてあげたくても、なかなか簡単ではない。

せっかく帰れる家があるのなら どうかみんな無事に帰ってほしい。


<記事 ちび太郎>


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