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猫の完全室内飼育について  

昨日にひきつづき、今日も名古屋は暖かな一日でした。

自転車で家の近くを走っていると
前方20メートル付近で
少し薄汚れて茶色っぽくなっている白猫長毛の猫が
今にも道路を横断しようとしていました。

「あぶなーい!!」と大声を出すと
ビビってか歩こうとする足を引っ込め
道路とは反対方向にゆっくりと歩いていってくれました。

その場面はひとまずホッとしましたが、こんなことが日本の日常なのかと思うと
気が滅入ります。

2ヶ月くらい前、
猫を外へ自由に行き来させながら飼育しているというおじさんと少し立ち話しました。

そのおじさんとはそのとき初対面でしたが
外で猫がぞろぞろおじさんの後をついていきご飯をもらっている姿を見て
つい話しかけてしまったのです。

そこはおじさんの家から細い道を挟んですぐ隣の
まだアスファルト舗装化されていないジャリの駐車場。
おじさん(以下「お」)の家の前には割と幅広い歩道と
さらにその前には大きな道路もあります。

私:「これだけ車が通る道の前なら猫が車に轢かれたことありませんか?」
お:「前に2~3匹轢かれて死んだな」
私:「かわいそうではないんですか?」
お:「人間だって轢かれて死ぬことがあるんだ」

私:「(猫だったらなおさら仕方ないってことか…)」

私:「外に出さずに家の中だけで飼えば轢かれることはないですよ。」
お:「家に入れっぱなしで束縛するほうがかわいそうだ」

私:「(轢かれたときの苦しみはかわいそうじゃないのか?)」

おじさんはその後、けむたそうに家の中に入って行ったので会話は続けられませんでしたが
不妊手術の話などもでき(飼っている猫は12匹ほど、メスは不妊手術済み)、
まったく会話が成立しないという方ではありませんでした。

ただ、猫の完全室内飼育には反対という立場のようでした。

このように反対の立場を強く主張される方はあまりいないかもしれませんが
なんとなく猫の好きなようにさせてるわ~
それがどうかした~?
くらいに思って猫を飼っている方はまだまだ日本には多い気がします。


猫が轢かれた姿、それは無残です。

人間だったら即、救急車が呼ばれ、
ひき逃げだったら警察は犯人捜しに全力を注ぎます。

猫への対応は違います。

交通量の多い道で轢かれて何日もたっていたのであろう姿、
板一枚のようにぺしゃんこになってカラカラに乾いていたのを見たことがあります。

轢かれていても
保健所にも通報しない、
環境事業所にも通報しない。
警察にも相談しない。

まるでそのままカサカサな粉となって空気に拡散していくのを待つかのように。

その猫は生きているとき、
交通量の多い道の交差点に建つコンビニの前にいたときは
人間から声をかけられていました。
きっと餌ももらっていたのだろうと思います。

私もその猫を見るだけ、声をかけるだけのただの通行人でした。
「どうにかしたい」
「でも家に連れて行っても…」
「のら猫にご飯をあげている人がいる公園につれていこうか…」

まだ猫の保護・譲渡活動をする前で公園につれていくというアホなことを考えてしまいました。
  今はそれは犯罪だと、無責任な行為だと認識しています。




そのとき考えられることは考えましたが
結局何も手を出さず数日がすぎ
最期に見たのがその無残な姿だったのです。

その後は…
片側が赤信号になったのを見計らって
わずかな時間でその板一枚になった猫を下敷きで掬い上げるようにし、
土に埋めました。

カラカラに乾いた猫にはもう土壌を犯す菌もなければ
栄養分も残っていなかったでしょう。



猫を轢きたくて轢く人など、存在しない。
猫が轢かれても仕方ないと思って猫を飼っている人は存在する。
野良猫が轢かれても仕方ないと思っている人は存在する。

ただ、それだけのこと。


厳しい寒さを乗り越えた春、
外で暮らす猫にはこれからも厳しさが続きます。



〈記事 へちま〉



category: 日々の記録

tb: --   cm: 11

コメント

Re: タイトルなし

2015-03-27(18:35)にコメントをくださった方へ

みなと猫の会です。

コメントありがとうごさいます。
メールにてお返事させていただきました。
宜しくお願いいたします。

minatoneko2014 #- | URL
2015/03/28 00:51 | edit

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

# | 
2015/03/27 18:35 | edit

>地域猫は屋外で生きる前提ですから、その点において比較は無意味

いいえ、無責任な屋外飼育という意味に於いては大差ありません。

地域猫活動や屋外飼育が盛んな地域では多くの猫が事故死していますし、無責任な餌やりがある地域では仔猫の殺処分が増えます。

そもそもTNRされた猫が幸せだとも限りませんし、必要な治療を受けられない猫も少なくありません。

地域猫とは引き取りできない時の緊急避難であって、それ自体が目的ではないのです。

地域猫推進派 #- | URL
2015/03/25 23:57 | edit

Re: タイトルなし

地域猫推進派 様

みなと猫の会です。
コメントありがとうございます。

飼い猫は屋内で生き延びることが選択できる環境です。
わざわざ事故や病気の危険が高い屋外飼育を選ぶ必要はありません。
地域猫は屋外で生きる前提ですから、その点において比較は無意味です。

事故死や病死はノラ猫でも地域猫でも飼い猫でも
無策ならば平等に降りかかります。
そのため、降りかかってくる確率を低くする手立てとして
避妊去勢手術をし、飼い猫の場合は完全室内飼いをお願いしています。


>可能な限りTNRを避けて新しい飼い主さんを見つけること

残念ながら可能な限りなどという余裕のある現状ではなくなりました。
毎年どれくらいの仔猫がズタ袋にゴミのように入れられ
殺処分されているのかぜひお調べください。
現在も未来も
バースコントロール抜きで不幸なノラ猫を減らすのは不可能でしょう。

minatoneko2014 #- | URL
2015/03/25 17:19 | edit

地域猫も猫の身体を傷つけ事故死や病死を待ちながら餌を与え続ける残酷な活動ですから屋外飼育を批判できる立場ではないと思います。


可能な限りTNRを避けて新しい飼い主さんを見つけることが本当の優しさだと思います。

地域猫推進派 #- | URL
2015/03/25 15:27 | edit

Re: No title

ミー助様

みなと猫の会です。
コメントありがとうございます。

何とも心強く、嬉しい限りです!
こちらこそ今後もよろしくお願いします。
また良い知らせが届くことを心待ちにしています。
ありがとうございました。

minatoneko2014 #- | URL
2015/03/24 17:25 | edit

Re: タイトルなし

2015-03-24(09:11)にコメントをくださった方へ

みなと猫の会です。
譲渡会に来ていただきありがとうございます。

まず、
ブログの記事を個人あてのメッセージとして使うことはありません。
ましてや特定の誰かを責めたてる為に使用することもありません。
次に、
該当の記事を書いたのは前回の譲渡会には参加していないスタッフです。
あなた様の事情は伝えておりませんので
それを踏まえて書いた、ということも全くありません。

時期的に仔猫が増えるので、一般論として啓発の意味も込めて
書いたものです。

心配されるお優しい気持ちは痛いほどわかります。
もしもよろしければ右のメールフォームより
アドレスを教えてくだされば
もっとお話を聞き、こちらもお話をさせていただけるかと思います。
差し支えなければよろしくお願い申し上げます。

minatoneko2014 #- | URL
2015/03/24 17:19 | edit

No title

お気遣いありがとうございます!
これからは某公園の猫達に狙いを定めて治療ntrしていくつもりです。
今後ともよろしくお願いします!

ミー助 #HfMzn2gY | URL
2015/03/24 16:40 | edit

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

# | 
2015/03/24 09:11 | edit

Re: No title

みー助様

みなと猫の会です。
いつもコメントありがとうございます。
※今回はみー助様の個人情報が推測されかねない項目が
 コメントにございましたので、念のため
 非公開コメントにさせていただきました。

無責任な飼い方の犠牲になっている猫は
役所の統計にも出てこない数字なので
その頭数は未知数です。
みー助様も経験されたことが
日本中の日常で起こっているのかと思うと
本当に、本当にやるせない気持ちになります。

ですが、嬉しく、頼もしい報告もして頂きました。
本当にありがとうございます。
辛いこともありましょうが今後もよろしくお願いします。

また、今後もご相談等ありましたら
右欄のメールフォームより受け付けておりますので
ぜひご利用くださいませ。

minatoneko2014 #- | URL
2015/03/23 23:21 | edit

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# | 
2015/03/23 04:00 | edit

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